クラウド集中にもろさとあるけど各企業のオンプレ環境のほうがよっぽどもろいからねー

クラウド集中にもろさとあるけど各企業のオンプレ環境のほうがよっぽどもろいからねー

裏でくだらない作業をたくさんの社員にやってもらうよりおまかせしたほうが楽なんだよ
ただそれが国内企業にめぼしいところなくてawsgcp などしか選択肢がなくなってきてるところが
問題なんだよね


クラウド集中にもろさ アマゾン「AWS」大規模障害
米アマゾン・ドット・コムが運営するクラウドサービス「アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)」で23日、大規模なシステム障害が発生し、影響は広範囲に及んだ。企業はコスト削減の一環で、自社でサーバーを導入する従来手法からデータセンターをインターネット経由で利用するクラウドにシフトしている。今回の大規模障害はクラウドに集中することのもろさを浮き彫りにした。


今回はAWSを提供する東京近郊に4群あるデータセンターのうち1つで問題が起きたという。AWSは2011年に日本でデータセンターを開設して以降、急速に国内での顧客を広げ数十万件の契約先がある。

今回の障害を受け、ソフトバンクグループ傘下でスマートフォン決済を手掛けるPayPay(ペイペイ、東京・千代田)では支払いや入金ができなくなった。

クラウド会計ソフトのfreee(フリー、東京・品川)でも全サービスが使えなくなり、口座に自動で振り込みする機能にも影響が出た。同社は顧客に対しネットバンキングから振り込むよう呼びかけた。日本経済新聞電子版でも画面の更新が滞った。

アマゾンによると、同日夜までに復旧したという。アマゾンは「冷却システムのトラブルがあった」としている。

クラウドはIT(情報技術)企業が機器などのシステム基盤を提供し、利用企業は自社で投資する必要がない。データの処理量に応じてシステムを拡張でき、中小企業でも導入しやすい。

クラウドで使うデータセンターは免震などの災害対策が充実していることが多い。複数の拠点に分けてシステムを運用すれば、1拠点で障害が起きてもサービスを継続できる。

AWSスマホゲームや電子商取引(EC)サイト、ネット銀行など幅広い分野で使われている。国内でシェアを伸ばしている理由は機能の多さや価格競争力だ。サーバーの仮想化技術や人工知能(AI)などの先端デジタル技術を取り込み、これらの機能を割安な従量課金で提供して、企業の支持を集めてきた。

ただ今回の障害ではクラウドのもろさが露呈した。複数の企業がサーバーを共同利用するため、サーバーに不具合が発生すると今回のような大規模なシステム障害へとつながりやすい。利用する企業は復旧を待つほかない状況だった。

一方、金融機関はシステムの中核部分ではAWSの利用を避けることが多い。三菱UFJ、三井住友、みずほの3メガバンクAWSを一部使っているとみられるが、「影響はない」という。岡三オンライン証券マネックス証券カブドットコム証券などがAWSを一部で導入しているが目立った影響はなかった。

経済のインフラとしてクラウドの存在感が高まる中、アマゾンの情報開示のあり方にも課題が残った。23日夕方時点でアマゾンは障害について日本語で公式の発表をしていない。情報を得るためにはAWSの稼働状況を公開している英語のサイトを見る必要があり、サービスを利用している企業や消費者には困惑が広がった。

クラウドは利便性やコスト面のメリットがある半面、業務に一時停止を招くリスクをはらんでいる。クラウドの利用を検討する企業は、どのような用途に使うのか慎重な見極めも求められる。